【スタッフ日記】フェイス&リップクリーム

皆様こんにちは、安ちゃんです。
最近のワタクシの新しいマイブーム。それは材料にこだわった保湿用フェイスクリーム(ハンドクリーム)やリップクリームを作ることです。特に化学物質過敏症のワタクシは、材料の残留農薬などが気になって仕方がありません。妥協を許さない安心安全最高品質のもので作ります。

もの凄い美的意識に富んだ美容系男子みたいな趣味です。オジさんが一所懸命に化粧品作ってるなんてキモチワルイです。分かっています。でも楽しいんです。

ただ。。。
現実は、ワタクシ、人生で保湿の為にフェイスクリームはおろか、髭剃り後に肌がヒリヒリして痛いにも関わらず、面倒くさいので、我慢してアフターシェイブローションさえ一切つけたことが無い、そんな無精者という実態です。

コダワリの料理人が偏食。。。みたいな感じでしょうか?。。。違うか。。。

要するに美容的な要素とは程遠い場所に位置している中年オジサンなのですが、以前より(いつだったか)こちらのスタッフ日記でも、化粧水を作るのが趣味だというお話を書いた気がします。

魚釣りの日焼け後に必須なアロエ化粧水を作ることから始まり、庭で出来る花梨の種から花梨化粧水、どくだみ化粧水、柚子の種から柚子化粧水など、我が家のストックヤードは極上の化粧水(チンキ)のボトルで溢れています。

そして、それをご近所の(元)若奥様方に望まれるままに配布するという活動をしております。特にアロエやドクダミはシミ対策に強力との評判です。

そして、化粧水在庫が溢れてしまったので、これ以上つくるのもためらう昨今。そのチンキ (チンキ剤とは、生薬やハーブの成分をエタノール、またはエタノールと精製水の混合液に浸すことで作られる液状の製剤である。 by Wikipedia) を使って、化粧クリームを作ると、また違う用途だったり、持続力だったりと、活かす技として化粧クリームを覚えてしまったのです。

在庫無くなるまでもう化粧水は作らない!と思いながら、今年も大量の柚子が出来ました。

これでもまだ20分の1程度。とりあえず綺麗に洗って、絞って果汁を集めて冷凍します。果汁はジュースでもお酒でもポン酢でも使えます。

そして、皮の部分は、綺麗に洗ったのちに細切りにして干します。もともと無農薬ですので、埃を取る程度で良いのですが、ワタクシはタワシでゴシゴシ磨きます。

1週間もすると、パリパリに乾きます。
今度は、柚子の香たっぷりの柚子オイル作り。

いつも通り、煮沸&アルコール消毒した瓶に柚子の皮を詰め、

そこにオーガニックのゴールデンホホバオイルを注ぎます。使ってくれる皆さんが、顔につけることを想定してワタクシはこれ一択です。
ホホバオイルはオイルの中でも抗酸化力がもっと高い、つまり最も酸化しにくいオイルで、通常の美容オイルは3ヶ月~6ヶ月の使用期限と言われますが、ホホバオイルは未開封で3年は大丈夫。開封後でも1年は余裕で使えます。

そして、ワタクシは、その中でも『ゴールデンホホバオイル』と言われている未精製の(ニオイのみ削除)した黄金色のものを大切に使います。未精製のホホバオイルには、"ファイトケミカル"と言われる活性酸素から身を守ってくれるビタミンEやβカロテンなどが豊富です。

3週間ほど漬け込むと、柚子の油分がオイルに溶け出して、とても良い香りになります。

そして、種からペクチンを抽出した柚子化粧水。

コーヒーフィルターで濾してから使います。トロットロです。

さてさて、クリーム作りです。チンキとオイルに色々つけ足していきます。
この比率が違うと出来栄えも変わるのでやめられません。

ここで登場、日本ミツバチのオーガニック蜜蝋とオーガニックシアバター。
両方とも香りを取り除いたものを使います。油の匂いや蝋の色々な香りが混ざるとクリームになった時に微妙なニオイになってしまうのを避ける為です。

すみません、今回、単体の写真を撮り忘れてしまいました。
これがシアバター。肌への浸透が良く、保湿効果抜群です。シアバターの効能だけ調べて頂いても驚く効能です。それを混ぜていきます。

そしてこれが蜜蝋。

蜜蝋の保湿力も凄いです。そして顔につけることを想定して、特殊管理されたオーガニック蜜蝋です。

それぞれは高価な材料ですが、良いものを少量購入して数グラム単位で大事に使います。

湯煎してゆっくりと溶かしていきます。有効成分を壊さないように40度以下の低温で溶かします。
全部溶けたら、すかさず冷やしながら電動ホイッパーで混ぜていきます。
温度が下がるにつれてクリーム色になっていきます。

根気よく、これでもか!と混ぜているうちに完全にふわふわクリーム化します。

そこで、いまだ!と容器に移します。勿論、容器もヘラもアルコール消毒必須です。

はい、出来ました!

今回は、硬さ調整テストの為の実験製作です。
これはクリーミーでしたのでフェイスクリームにしました。勿論顔だけじゃなく手にも良いですが、貴重な原料で勿体ないので顔用です。
悪いものは全然入っていません。
保湿力抜群の最強クリームです。
蜜蝋の割合を多くすると、硬めのリップクリームになります。

もちろん、柚子だけでなく、アロエや花梨、ドクダミ(一番評判がいい)でも同じように作ることが出来ます。

少し蜜蝋を増やすとリップクリームが出来ます。

極上ホホバオイル、シアバター、蜜蝋、チンキの融合。極上ものが出来て当たり前です。

そして、しつこいですが、無精者でお肌のお手入れなど絶対にしないワタクシですので、普段の生活でこのクリームを使うことはありません。笑

効果は抜群!毎年鏡餅みたいに割れるワタクシの母のカカトも今年の冬は潤いスベスベです!!

最近、時間さえあれば、必死になって色んな種類を作っていますが、どうやら、ワタクシにとっては、皆さんに喜んで頂けることの方が、自分が美肌になるよりも嬉しいことのようです。

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