【スタッフ日記】再会

みなさまこんにちは、安ちゃんです。
先日、友人たちと7年ぶりの再会をして来ました。

友人というのは米国人のミュージシャンで、世界的にはロックバンドで有名な男たちです。中でもクリスとフィルはミュージシャンとしてではなく、個人的にとても仲の良い友人です。今回は日本公演ツアーでの来日で、わかる方には分かると思いますが、ここでは彼らのプライベートな部分でもありますので、バンド名は敢えて伏せて、ワタクシのプライベート話として書かせて頂きます。

彼らは日本が大好きで、コロナ以前は3年間で4回も来日しました。それだけ日本でもファンが多く、人気の彼らです。
ライブ中のクリスの自作Tシャツが『日本愛』を表しています(笑)
日本の空港に着くと深呼吸して『帰ってきた。。。』と思うそうです。

しかし、今回の来日に至る道のりは非常に長く、この7年の間に彼らの来日公演が2度も延期となりました。いわずと知れたCOVIDの世界的流行が原因です。

来日公演が決まるとすぐに「やっと日本に行けるぞ!!」とメッセージが来るのですが、2度に渡り「だめだ…中止だ・・・」という状況を繰り返していました。そのたびにチケットを購入していたファンの皆さんも落胆されていたに違いありません。
しかし、「今から飛行機に乗る!」「空港到着は〇時!」「ホテルはここ!」と次々に連絡が入るたびに現実味を増していました。

そしてついに「空港に着いた!ホテルでロビーで会おう!」という連絡があり、その日は仕事も半休を頂いてホテルに向かいました。

ホテルに着くと待ち構えたファンの方々がサインや写真を頼んでおりました。

余談ですが。。。いつも不思議なのは、ファンの皆さんはどうして彼らの到着時間や滞在ホテルを知っているのでしょう。。。愛の力は情報力も敏感にするのでしょうか。。。

ワタクシも遠目でファンに囲まれている彼らを見守りながら、一通り落ち着いたタイミングでついに対面を果たし、アンコが出るくらい強く抱きしめられて、ひげ面野郎どもからブチュブチュと顔面にKissされて、一通り感動の再会の挨拶をしたのち、彼らは「30分で降りてくる!」と言って部屋にシャワーを浴びに行きました。

濡れた長髪も乾かさずに時間厳守でロビーに降りてきた彼らと向かった先は、新宿の中古アナログレコード屋さん。

私の車で移動しますが、18時間の長旅を経てもウキウキでこの笑顔、元気です。

さすがに有名人はいいですね、レコード店の方も彼らの訪問を喜んでいただき、買ったレコードよりもお店にプレゼントしていただいた方が多いくらいでした。

レコード店に飾る用の記念写真をパシャリ。

その後、彼らは東京公演、大阪公演、川崎公演を大成功におさめました。

あっという間に帰国最終日、フライトの予定は午後。クリスが「時差ボケで午前3時から退屈している」というので、ちょうど土曜日で仕事もお休みでしたので、「じゃホテルに午前4時半に迎えに行くから、豊洲市場のマグロの競りを見に行こう!」ということになりました。その時点で午前1時。。。。

「俺も寝る暇もなく早朝から迎えに行くんだから絶対に寝坊するなよ!」と何度もワタクシから念押しされたクリスからスマホ目覚まし時計の写真が送られて来ました。

「時差ボケで眠れない」と言ってたくせにプレッシャーを掛けられて寝坊を心配している所が “真面目” です。

無事、寝坊することなく豊洲市場に到着して、マグロの競りを見学。
その後、某有名仲買人さん達のご厚意でマグロの解体なども見せて頂きました。

その後、ホテルに戻るお昼まで、クリスと色々な所を回りながら話をして過ごし、ここには書けない彼のショービジネス界の悩み事や人生相談など、ワタクシが本当に解決出来るのか?は甚だ疑問ですが、一応、偉そうにアドバイスはしてあげました。笑

途中、豊洲にあるインバウンド向け観光施設にて、露天風呂に一緒に入ろうと思いましたが、純正ロックンローラーの彼の身体には大量のタトゥーがあり、小さなシールで隠せる代物ではなく、入浴を断念しました。

固くお断りされてしまっています。。。。
ワタクシが申し上げるのも僭越ではありますが、これだけインバウンド産業を推進している中で、歴史的背景に基づく『入れ墨入浴お断り』、タトゥー=反社会的勢力という考えをインバウンド観光客をターゲットに建設した施設にも適用してしまうことに疑問を持ちました。私の海外の友人は8割がたタトゥーが入っています。

さて、朝寝坊したフィルが「最後の時間を一緒に過ごそう!」と連絡をくれたのでホテルに戻ると、早々にチェックアウトを済ませてホテルロビーで待っていてくれました。

ここでも話は尽きず、2時間ほどを過ごしました。不思議なものです。片や世界で活躍するロックミュージシャン、そしてワタクシ、サイモンズのスタッフ日記担当。住む世界は全く違っても、たまたま好きな音楽や楽器など共通の話題があるだけで、話が尽きないのです。ワタクシの知る限り、彼らだけでなく米国のロックミュージシャン達、ビックリするほどに人間的に良い人たちが多いです。もともと音楽を愛している人に悪人はいないのかもしれませんが、60年代70年代のイカれたロックスター達のイメージとはかけ離れています。とにかく陽気で誠実、真面目、純粋で音楽が大好き。そしてみんな日本が大好きです。日本人や日本の文化を心からリスペクトしています。

そんな会話が盛り上がっている中でも “世界のどこかに移住する必要があるなら大阪に住む “ と断言するナッシュビル在住のクリスが、
「俺、最後にもう1個だけチョコジャンボモナカ食べる!」と一人でコンビニに買いに行きました。日本ツウです。

いよいよお別れの時。あっという間に過ぎた日本滞在でした。
ちゃんとお別れすると泣いてしまう。。。というピュアな彼らに、エレベーター前で
「OK!じゃここでバイバイね!See ya soon!!!」とワタクシはエレベーターに乗らず最後のお別れをしました。
早速、米国に戻ってからのインタビューで日本の思い出を語っていました。
私も彼らが大好きです。また時間を空けずに来日してくれることを願います。

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