【スタッフ日記】ギター製作記

みなさまこんにちは、安ちゃんです。
ゴールデンウィークも終わり、みなさん現実生活と闘われている真っ最中では無いでしょうか?
ワタクシも慌ただしく毎日を過ごしておりましたが、少しでも時間を見つけて何が何でも今回絶対にやろうと思っていた事、それは、先だってお伝えしましたギター製作を少しでも前に進める事。
今回は、木工その他いろいろと進めた後、着色まで一気に進める事が出来ました。(本当はもっと時間を掛けて慎重にしないと思わぬ大きな失敗に繋がります。。。)

着色ですが、今回は、たまたま家にあった革細工の染色に使う天然顔料で出来た染料を使って木を染めてみました。
染めると言いましても、着色してはサンドペーパーで削り落とし、少しずつ色を染み込ませる作業を何度も何度も行います。

当初はどうなるか多少の不安もありましたが、今回は私がイメージしたとおりの黄色からオレンジ→ブラウンというグラデーションが綺麗に出来ました!

いかがでしょうか? 前回はよく見えなかった虎の模様のような木目(虎目)が際立って見えるようになりました。この模様は角度を変える度に濃くなったり薄くなったりと色々な表情を見せてくれます。

ここまで終わると、あとはしっかり乾燥させた後に光沢を出す為のコーティング(ニス塗り)です。その作業はまた数ヶ月先になってしまうものと思われますが、実はどの様なコーティングをしようか思慮しています。
過去、ワタクシはニトロセルロースラッカーという塗料で塗装をして来ましたが、化学物質過敏症となってしまった今のワタクシにとっては、少しでも化学物質を避けたい所です。

そこで色々と調べてみた所、『シェラック塗装』という家具などのニスに多く使われる天然素材の塗装法がある事を知りました。しかも、あの最高級バイオリン “ストラディバリウス” もこのシェラック塗装で仕上げられているとの事。原料となるシェラックの樹脂も100gで千円程度と非常にリーズナブルで、最高ではありませんか!?!?

そこで、天然素材のシェラックについて少し調べてみました。
↓シェラックの原料(Wikipediaより)

[Wikipediaより] シェラックは、ラックカイガラムシ、およびその近縁の数種のカイガラムシの分泌する虫体被覆物を精製して得られる樹脂状の物質である。セラックともいい、漢語では「紫膠」という。
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ふむふむ、何やら虫が分泌するものが原料とのこと。。。
ちょっと気になったので、「ラックカイガラムシ(注:虫が嫌いな方はクリックしないで!)」を検索してみた所。。。

「・・・。」
「ちょっと・・・キモちが悪い。。。」

自主規制として写真は貼りませんが、あまり気持ちのヨロシク無い虫の写真が沢山出て来ました。 この虫が分泌した「シェラック」ですか。。。う~~ん。。。天然素材、恐るべし。。。

そして、もっと衝撃的だったのは、ガムやチョコレートのコーティングとしてシェラックが使われている事、天津甘栗が光っているのもシェラックによる光沢で、市販のレモンやグレープフルーツのワックスにもシェラックが使われている。他には女性のマニキュアなどの化粧品にも使われている非常に身近な存在だった事を知りました。

それだけ身近なものだったシェラック、少し抵抗感が薄れてきました。。。世の中、知らない事が沢山ありますね。皆さんはシェラックのこと、ご存じでしたか?

 

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