【スタッフ日記】収穫の秋

こんにちは、安ちゃんです。

収穫の秋と言うだけあって、我家でも庭に放置してある木々に色んな実がなっています。
その中でも一際派手に実をつけているのが花梨(カリン)ちゃんです。
もちろんこれも完全無農薬、完全無手入れ、完全放置状態。。。

今回もとりあえず目に付く所から採れるだけ収穫しました。

この花梨(カリン)の実、そのまま食べられると一番良いのですが、カッチカッチの実は残念ながら生食は出来ません。

カリンと言えば、皆様にとって一番身近なのは「のど飴」ではないでしょうか?

そうです、この果肉をスライスして蜂蜜に漬けておけば、しっかりとカリン蜂蜜が出来上がります。
ただ、風邪をひいたときの為にとカリン蜂蜜を毎年漬ける訳ですが、その出番は年に数度。。。我家には何年も寝かされたヴィンテージカリン蜂蜜の山となっており、もう必要は無さそうです。しかも!近年、国産の蜂蜜の価格は非常に高価で、これだけの量のカリンを消費するにはあまり現実的ではありません。

そこで、ワタクシがこのカリンを使って作るのがカリン化粧水です。
保湿消炎・殺菌効果が抜群の最高の天然化粧水です!

以前、こちらのブログでアロエ化粧水をご紹介しましたが、このカリン化粧水とセットで大好評で、我家のカリンの収穫を見定めたご近所の奥様達が、皆さんこの季節になると、おもむろに空き瓶を持って
「そろそろですかねぇ~♫」
「も~これ以外使えなくなっちゃって・・♪」
とか言いながら我家に集まるほどの人気アイテムとなっています。

そういうワタクシ自身は、石鹸で顔をゴシゴシ洗ってタオルで拭いたらおしまい!シンプルイズ THE BEST!という独自理論に基づいた男前美顔法を実践している為、化粧水などと言うシャレたアイテムを利用する生活習慣は持ち合わせて居りません。

それでも皆様に喜んで頂く為に、毎年、必死のパッチで化粧水を作り続けているのであります。

ここで化粧水の作り方を少しご紹介します!

まずは化粧水を作る容器を消毒。
瓶の場合は煮沸消毒し、ペットボトルはアルコール消毒してから完全に乾燥させます。

そして、カリンを割って出てくる『種』が今回の主役になります。

硬い硬い硬い果実なので、怪我をしないように気をつけながら包丁で割っていきます。汗だくで、ひたすら割り続けます。

全部割り終わったら、次は種を集めます。
さすがに無農薬だけあって、虫に食われていたり、傷んで汚れている種が沢山あります。むしろ綺麗な種の方が少ないのですが、それでも選別して綺麗な種を集めます。地味~な作業で、集中力が必要。実はこの作業が一番過酷で疲れる作業になります。
でも美しい化粧水を作る為にはここは妥協できません!


カリンの種には(実にも)、アミグダリンという成分が含まれており、腸内細菌に分解されると青酸系の毒に変化する成分を含んでいます。飲むわけではないので心配はいりませんが、そもそもアミグダリンそのものには毒性はありません。勿論、これも漬け込んで熟成されることで分解されて、毒が薬成分になるという典型的なパターンです。

種の種皮は粘膜で覆われています。この粘膜には花梨の主要エキスが一番沢山含まれているそうです。

この種をアルコール、または酸性水にしばらく漬けておくと、ドロンドロンのジェル状になってきます。それでも肌に付けてみると全くベタつかず、サラサラになるので不思議です。

我家ではアルカリイオン整水機を使っている為、酸性水を簡単に手に入れることが出来ます。赤ちゃんや肌の弱い方には酸性水で作る化粧水がお薦めで、お肌に優しい感じがします。ですが、いかんせん“生もの”ですので冷蔵庫保管して、2年経っても良い香りのままのものもあれば、ウッカリすると腐って悪臭を放ってしまうものもあり、それを知らずに臭い化粧水を顔に塗ってしまった日には最悪な気分になってしまいますよね。。。コレ要注意です。

一方で、アルコール漬けにした化粧水の品質には安心感と安定感があります。1年位は余裕で使えます。

ワタクシの場合、3週間から1ヶ月漬け込んだら目の細かい茶コシやガーゼで種と屑を取り除きます。3日で種を取り除く人も居るようですが、それでもしっかりドロドロです。ワタクシは1ヶ月の方がトロみも落ち着き、液体にしっかり栄養成分が溶け込んで抽出できている気がするので。。。

アルコールの場合には、原液を精製水で割って濃度調整しながら使うことも出来ます。 手荒れにも効果的。とてもお薦めです!

左が酸性水。右がホワイトリカー。

まだまだ木には採り尽せない実が残って居ます。。。。もう疲れた、、どうしよう。。。。

 

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