【スタッフ日記】LとR

みなさまこんにちは、安ちゃんです。

突然ですが、ワタクシ英語のLとRで始まる英単語が聞き分けられません。ほぼ全く分からないといっても過言ではありません。

LとRの違いについては、おそらく日本人の大多数が同じ問題を抱えておられるのでは無いかと思います。聞き分けられない大きな原因は、日本語にLとRの区別が無いためです。我々は普段からLとRを同じラ行として使っています。
例えば、「Lolly(ローリー)」と発音してみてください。おそらく最初のローはL、リーはRで発音している筈です。この辺の日本語の発音には何か法則性があるのだと思います。言語学者の方に是非その法則を聞いてみたいものです。
そして上記の通り元々L音もR音も発音する能力は備えていますので、意識して訓練すればLもRも使い分けて発音する事は出来る様になります。しかし、聞き取りは訓練が非常に難しいです。

そして、英語圏の人達に言わせると、LとRの響きは“全く違う”のだそうです。
私もつい先日この話題になり、「この全く違う響きが、何故同じに聞こえるの?」と真顔で聞かれました。

映画「ロスト イン トランスレーション」の一場面で、登場人物の会話にこんな会話があります。

シャーロット「日本人は、なぜLとRの区別が付かないのかしら?」
ボブ「わざとだよ。ジョークに決まってるじゃないか!」

確かに、例えば我々も「だ」と「ば」が同じに聞こえる!と言われたとすると、何故?と聞きたくなるのも分かります。

一説によると、言語能力が発達する1歳~3歳の間にLとRの区別を習得しなければ、その後に聞き分ける能力を身につける事は難しいと言われています。

従って、同じような問題は世界各地の言語にも存在します。フランス語やカタルーニャ語などで使う『è』 と『 é』、アとエの中間の音などは、現代の日本語50音にはありません。近い線では、江戸っ子の私の父の発音では、『東京駅』と『東京行き』が区別付かなかったりします。同様に日本人にとっては『B』と『V』も区別が付けにくいですね。

他言語を学ぶというのは勉学だけでは乗り越えられない、成長過程に習得した能力も関係するというのは非常に興味深い所です。

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