【スタッフ日記】ギター製作

こんにちは安ちゃんです。

先週、ワタクシの趣味であるギター収集について書かせて頂きましたが、今日はその続編です。

ワタクシ、ギターが好き過ぎて過去何度かギターを自作した事があります。

そして実は昨年から新しいギター製作に着手しております。人呼んで『牛歩ギター』。通常3週間ほどで出来上がるものを、ワタクシのルーズなスケジュールを考え、暇を見つけての作業をしていますので5年後完成目処でボチボチとやっています。

今回作っているのはエレキギター。
現在、5年計画の1年2ヶ月目、予定は既に大幅に遅れております(笑)

まずは、材料を木場の材木屋さんで物色します。高価なギターに比べ、材木の状態ですと非常に安価に購入出来るため、今後の作業量をすっかり忘れて浮かれてしまうのが常です。

今回は、表面を楓(カエデ)の木、裏面をマホガニー(和表記:桃花心木)の2枚を貼り合わせる作業から始まります。

色が薄いのがカエデ、上の赤いノがマホガニーです。

マホガニーは高級家具でもおなじみの材木です。今回、贅沢にマホガニーの1枚板を使います。

そして表面は。。。。

カエデの板を半分に割き、真ん中でピッタリと糊付けします。
間違えて裏面しか撮っていませんが、表から見ると左右が対称になります。これを業界ではブックマッチと言います。本を見開いた形で木を接着する為です。

このあたりの糊付けをしっかり行ってからは、ギターの形を決めて切り出します。
切り出したものが↓になります。

いかがでしょうか?突然ギターっぽくなってきましたね??
あ~ら簡単! 写真を並べると実に簡単ですが、実はこの形にするまで切ったり磨いたりの苦労は写真を撮り忘れるほどに大変な重労働です。

通常ならば、ここまで1週間ほどで進むかと思いますが、ワタクシの場合1年2ヶ月かかって現在この状態です(笑) もしかしたら10年計画に考え直した方が良いかもしれません。。。

そしてギターの表面、中心から左右対称に木目が出ているのがお分かりでしょうか? 表面に横線が沢山見えると思います。これが今後、塗装をした瞬間から輝き始める『虎目(トラメ)』というものです。 この木、英語ではFlame Maple(炎のカエデ)と呼ばれており、燃えているかの様な柄、あるいは虎の体表の様な柄を浮き上がらせてくれます。
この虎目が将来どの様に輝くかは、『虎目 ギター』で検索頂ければ沢山写真が出てくると思います。


横から見ると、マホガニーとカエデがピッタリと接着されているのが分かります。

これからまだまだ、ギターのネック製作や塗装作業、一番大変な磨き作業と気が遠くなる作業が続きます。

今後、製作過程の進捗は随時コチラのブログでご報告させて頂こうと思います。10年計画ですので、ブログ連載はあと10年はお付き合い頂く事になりそうです? 宜しくお願い致します。

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